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J-GLOBAL ID：201502233679415569   整理番号：15A0329180

ちびっこチンパンジーと仲間たち 第159回 ウガンダとカンボジア-霊長類を広く見て,人間を深く知る

著者 (1件)： 松沢哲郎 (京大 霊長類研)
資料名： 科学  (Science Journal Kagaku)
巻： 85  号： 3  ページ： 0318-0319  発行年： 2015年03月01日 
JST資料番号： F0094A  ISSN： 0022-7625  CODEN： KAGTA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2014年12月にウガンダで様々な霊長類を見た。カリンズ森林で野生のチンパンジーが4種のサルと一緒に暮らしているのは新鮮だった。ブウィンディ森林で野生のマウンテンゴリラがヒトに慣れていたが,クィーンエリザベス国立公園では野生動物が交通事故死しており,ヒトと動物の共生の難しさを実感した。2015年1月にカンボジアのモンドルキリ森林で様々なサルを見た。雲南のキンシコウとボルネオのテングザルに近縁なドゥクラングールが両地域の中間に位置するこの森林にいて,キンシコウと類似の顔でテングザルの食性に近い生活をしていた。カンボジアでは,ヒトによる大虐殺を示すポル・ポト派による収容所の跡も見た。チンパンジーによるチンパンジー殺しと比較して,暴力や残忍性の起源やその対処法を考えるような,霊長類学が人間の学であり続ける必要を感じた。

シソーラス用語： チンパンジー ,  ウガンダ共和国 ,  カンボジア王国 ,  ヒト ,  ゴリラ ,  サル ,  系統発生 ,  森林 ,  *霊長類 ,  *生態 ,  殺人 ,  動物行動 ,  自然公園 ,  熱帯多雨林 ,  形態 ,  食性
準シソーラス用語： カリンズ森林 ,  キンシコウ ,  クィーンエリザベス国立公園 ,  テングザル ,  ドゥクラングール ,  ブウィンディ森林 ,  マウンテンゴリラ ,  モンドルキリ森林 ,  動物生態

分類 (2件)： 人類学  (EA01070K) ,  動物生態学一般  (EE03010W)

タイトルに関連する用語 (5件)： チンパンジー ,  ウガンダ ,  カンボジア ,  霊長類 ,  人間