抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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JR東海では,冬期のポイント不転換防止として,高山本線,中央本線,東海道本線,合計14駅に54台の熱風式融雪装置を設置している。これらの融雪装置が消費する燃料である灯油は年間合計52万lで,金額にして約4700万円であり,二酸化炭素排出量は130万kgに達する。このため,平成24年度から実施した熱風発生機の老朽取替にあたって高出力運転(HI運転)と低出力運転(LO運転)の切り替えが可能な機種を選定し,LO運転で運用できないかを検討した。新型のLO運転では,旧型に比べ燃料消費量は55%であり,発熱量は63%である。このままでは過去の気象条件を考慮すると発熱量が不足するので,線路方向の融雪範囲をトングレール部分のみに限定して試験を行ったところ融雪能力として不足はないことがわかった。フィールド試験の結果からもLO運転の運用が可能であることが実証されたので,実際に全駅に展開した。平成27年1月の記録的な大雪の際も含め,降雪によるポイント不転換は発生しておらず,LO運転でも十分に融雪可能であることが確認できた。これにより,年間の燃料消費量は19万l削減,燃料費1700万円削減,二酸化炭素排出量47万kgの削減が可能となる見込みである。