抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,温暖化防止や電力不足対策の観点から,電力を有効,かつ効率的に利用する蓄電池を用いた蓄電システムの開発,導入が活発化している。気象変化で出力が変動する発電システムは,電圧や周波数の変動等,電力系統に悪影響を及ぼすことが懸念され,特に風力発電システムは出力が数十MWとなるため,この影響が大きく,厳しい連系条件が設定されている。風力発電施設に蓄電池設備を併設することで,一定範囲内に変動を緩和できる。蓄電池設備併設型風力発電の普及が見込まれる中,鉛蓄電池の最終劣化モードを把握し,劣化部の改善によって耐久性向上を実現した高率充放電が可能な新型鉛蓄電池を開発した。鉛蓄電池は技術的に十分確立され,安全性にも優れているが,リチウムイオン電池やニッケル水素電池と比較すると,出力特性が低くシステム容量が大きくなる傾向にあり,採算性が重視される風力発電事業においては,システムコストを下げることが重要である。その方策として,0.6CA放電に対応する,入出力特性従来比1.5倍,製品寿命17年の「LL1500-WS形」鉛蓄電池を開発した。この蓄電池は,従来の短時間対応バックアップ用途で採用している技術を活用し,短時間出力特性の向上を図っている。