抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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SPE自動車部会主催の第44回年間自動車革新賞コンペの勝者が発表され,ほぼすべての部門で業界”初めて”が発表された。この賞は部品強化,表面仕上げ,高強度熱可塑性複合材料の使用,再生可能原材料,及び加工先進技術での業績を認証するものである。本稿では勝者のみを論じたが,決勝進出者のほぼ全員がニュースに値し次回ブログシリーズPTonline.comに掲載される。大賞受賞及び安全部門優勝したのはFaurecia(F)社が生産するグローブボックスドアと統合された射出成形ひざエアーバッグシステム(Ford Mustang用)でありその使用材料はMitsubishi社の改質PPコンパウンドであり,部品用の熱板溶接ツーリングはExtol社製である。このF社製品は重量削減65%,空間削減75%を達成した。ボディー外装部門勝者は,非常に軽い射出成形パノラマ型サンルーフフレーム(Hyundaiクロスオーバ多目的車Kia Sorento用)であり,製造は韓国Inalfa社,ツーリングはHyundai社による。材料として炭素長繊維強化ナイロン6を用いたこのフレームはガラス短繊維強化PBT/ASAアロイ製従来品に比べ機械的性質に優れ20%軽い。ほかにボディー内装部門のPP複合材料二列目シートバック,シャシー&ハードウエア部門の業界初のナイロン612/官能化PP製共押出冷媒チューブ,環境部門のセルロース繊維強化PP製アームレスト,組立&容易化部門の業界初の単一コリメータ射出成形LEDレンズ(低及び高ビームLEDヘッドランプ用),材料部門の初のモールデッドインカラー金属様外観部品(コンソールパネルほか),パワートレイン部門の世界初の”持続可能な”クランクシャフフトカバー(40%ガラス強化ナイロン410,70%が再生可能資源由来),圧縮成形Ford複合材料シートバック(湿性化学表面処理に代わって摩擦最適化統合PTFE動的シール使用)を説明した。
