抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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建物を通る熱,空気,湿気の複合伝達モデルは1930年代に開発された。定常蒸気拡散と定常熱伝達が初めて組み合わされた。H.Glaserによる論文が1950年代に発表され,拡散/誘導に正確性を与えた。約13年後に毛細管吸収も水移動に加わった。計算機による数値解析によって,複合構造における拡散,吸収による水移動と熱伝達の結合が示された。その後,空気が熱と蒸気の伝達媒体として加わり,2次元,3次元の伝達解析が行われるようになった。2000年以降は複合構造から建物全体に興味が移っている。理論は確立され,数値計算は容易になったが,実建物の損傷の原因や補修法が全てわかる訳ではない。複合建築の問題や物理学的問題点はまだある:簡単過ぎる図面によるシミュレーション,空気流の把握の困難さ,水流の圧力と重力の過大視,材料物性の信頼性,初期条件と境界条件,外壁/建築物相互作用,などである。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.