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J-GLOBAL ID:201502238750673550   整理番号:15A0693872

脊髄後角におけるTRPA1活性化の抗侵害受容作用のin vivoパッチクランプ解析

In vivo patch-clamp analysis of the antinociceptive actions of TRPA1 activation in the spinal dorsal horn
著者 (8件):
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巻: 11  号: Apr  ページ: 11:20 (WEB ONLY)  発行年: 2015年04月 
JST資料番号: U7031A  ISSN: 1744-8069  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景 一過性受容体電位(TRP)チャネルは様々な感覚構造で発現する非選択的カチオンチャネルであり,熱的,機械的,細胞性および化学的シグナルの重要な分子メディエーターである。生体内パッチクランプ記録を用いて,脊髄後角におけるTRPスーパーファミリーの一つのキーメンバー,TRPA1の機能を調べた。結果 TRPA1アゴニストであるアリルイソチオシアネート(AITC)は,膠様質(SG)神経細胞において,抑制性シナプス後電流(IPSCs;保持電位(VH)=0mV)と興奮性シナプス後電流(EPSCs;VH=-70mV)の周波数と振幅を大幅に増加させた。EPSC周波数と振幅のAITCによる増加は,Na+チャネルブロッカーテトロドトキシン(TTX)に耐性であった。グルタミン酸受容体拮抗薬CNQXとAP5の存在下では,AITCは任意のシナプス活性を生成しなかった。IPSC周波数と振幅のAITCによる増加は,TTXまたはグルタミン酸受容体アンタゴニストによって廃止された。また,TRPA1の活性化によって強化されたIPSCの継続時間は,脊髄後角におけるこのチャネルの活性化によって強化されたEPSCsのものよりも有意に長かった。AITCは,脊髄内のSGニューロンの膜電位の過分極を誘導したが,TTXの存在下で,膜電位を脱分極した。さらに,両方の電圧クランプおよび電流クランプモードで正常ラットにおける脊髄後角におけるTRPA1の活性化の間に,皮膚への機械的刺激の効果を調べた。末梢組織の刺激試験では,AITCは皮膚のピンチや空気パフ刺激によって誘発EPSCsをかなり抑制した。電流クランプモードでは,AITCはピンチ刺激により誘発される興奮性シナプス後電位(EPSPS)をかなり抑制した。結論 TRPA1は,グルタミン酸放出を強化するSGニューロンのシナプス前末端だけでなく,SGニューロンとのシナプスの相互作用を有する脊髄抑制性介在ニューロンを神経支配する一次求心性神経の末端にも局在することがわかった。本研究では,脊髄後角におけるTRPA1の活性化の可能性のある抗侵害受容行動のメカニズムが理解できるようになった。本結果は,脊椎TRPA1チャネルの薬理学的活性化が,痛みの治療のための治療に利用できることを示唆している。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞膜の輸送  ,  解熱鎮痛薬の基礎研究 

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