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J-GLOBAL ID：201502238971303633   整理番号：15A0482199

石油・化学プラントの構成材料と劣化・損傷防止 第6回:計装設備の損傷事例

著者 (1件)： 山本栄一 (山本技術士事務所)
資料名： 計装技術  (Instrumentation Technology)
巻： 34  号： 4  ページ： 11-15  発行年： 2015年03月25日 
JST資料番号： L1004A  ISSN： 1880-3792  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 石油・化学プラントの圧力設備には計装設備が接続されることが多く,その損傷形態としては割れや破損,腐食によるものが多い。本論文では,1)導圧管の割れ,2)温度計サーモウェルのコンプレッション・フィッティングリングの割れ,3)液面計フランジ隅肉溶接部の割れ,4)圧力計ブルドン管の破損,5)温度計サーモウェルの腐食といった計装設備の損傷事例を紹介した。1)は内面側から発生して分岐状を示しており,導圧管で内流体が停留して液体中の微量塩化物が局部的に濃縮し,塩化物SCC(応力腐食割れ)を生じている。2)は外面側から発生して複雑な分岐を伴っており,海塩粒子を含む雨水が侵入してステンレス鋼表面で外面応力腐食割れが起きている。3)は内面側から隅肉溶接部の中央部に生じた硫化物応力割れであり,母材からの希釈による炭素量の増加と急熱急冷効果が原因である。4)は割れ表面にストライエーションが観察され,運転開始時の脈動による疲労割れであり,5)は異種金属接触腐食によるのでそれぞれの割れや腐食の防止に向けた対策を示した。

シソーラス用語： *計装 ,  *化学プラント ,  液面計 ,  隅肉溶接 ,  機械要素 ,  計測器要素 ,  応力腐食割れ ,  ストライエーション【材力】 ,  *疲れ亀裂 ,  温度計 ,  圧力計 ,  ステンレス鋼 ,  腐食
準シソーラス用語： Bourdon管 ,  SCC【亀裂】 ,  疲労割れ

分類 (2件)： 計測機器一般  (AD02000X) ,  疲れ一般  (HC05010H)

引用文献 (2件)：

• 山本栄一,「プラントと金属材料」, 計装士技術維持講習テキスト, 日本計装工業会, 2003
• 山本栄一, 都島良治,「炭素鋼溶接部における硫化物割れとその対策」, 第46回材料と環境討論会, 腐食防食協会, 1999

タイトルに関連する用語 (5件)： 石油 ,  化学プラント ,  損傷防止 ,  計装設備 ,  損傷