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J-GLOBAL ID:201502241077909717   整理番号:15A0509771

1-42アミロイド類と脂質との相互作用は「Off-Pathway」のオリゴマー形成および膜損傷を促進する

Interaction of Aβ1-42 Amyloids with Lipids Promotes “Off-Pathway” Oligomerization and Membrane Damage
著者 (9件):
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巻: 16  号:ページ: 944-950  発行年: 2015年03月 
JST資料番号: W1325A  ISSN: 1525-7797  CODEN: BOMAF6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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本研究では,種々のAβ1-42異型と,LUV類(大単ラメラ小胞類)や支持二重膜類としての脂質膜モデルとの相互作用について調査した。生細胞中の膜組成は非常に複雑であることから,本研究において,著者らは,単純な膜モデルの系を使用した。すなわち,純粋な1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホ-(10-rac-グリセロール)(略号:DOPG),または,1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(略号:DOPC)より構成される単純な膜モデルシステムを用いて,脂質ヘッド基の電荷が,プロテイン-脂質相互作用やペプチド自己集合プロセスに与える影響を評価した。PC(ホスファチジルコリン;双性イオンのヘッド基)は,真核生物細胞膜に存在する主な脂質である。一方,PG(ホスファチジルグリセロール)は,負電荷を有する脂質であり,表面にOH基を有することを特徴とする。PGは,単純化されたGM1モデルとして見なすことができ,これを用いて,静電気相互作用および水素結合能力を調べた。蛍光性(カルセイン漏出およびThT結合),および,プラズモン導波管共鳴分光(PWR)などの異なった分光手法を組み合わせることで,種々のペプチド類(Aβ1-42,L34T,mG37C,oG37C)が,膜に対して与える影響について,蓄積作用,相互作用カイネティクス,膜統合性に対する混乱などの観点より評価した。Cyro-TEMイメージより,膜損傷に関する直接の可視化データが得られた。上記ペプチドの全ては,純粋なPCとの相互作用を殆ど示さなかったが,PG膜とは強力な相互作用を示し,この傾向は,ペプチドが負に荷電した場合でも確認された。PGのOH基は,水素結合を介して,ペプチドとの結合を促進していることが示唆された。ペプチド繊維化プロセスは,この脂質相互作用により変更を受けると,より多くの凝集体(小さなオリゴマーアセンブリー)となるか,または,より繊維の少ない状態へと向かう可能性がある。本研究により,既報により高毒性であると特性評価されているoG37Cは,DOPG膜の統合性を阻害しており,より毒性を示さない他のペプチドにはこのような作用はないことが,はっきりと示された。
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分類 (4件):
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生物科学研究法一般  ,  蛋白質・ペプチド一般  ,  脂質一般  ,  生体膜一般 
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