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J-GLOBAL ID:201502242119285650   整理番号:15A0596492

神経膠芽腫幹様細胞成長停止を誘導する手段としての酢酸塩補充

Acetate Supplementation as a Means of Inducing Glioblastoma Stem-Like Cell Growth Arrest
著者 (6件):
資料名:
巻: 230  号:ページ: 1929-1943  発行年: 2015年08月 
JST資料番号: E0042B  ISSN: 0021-9541  CODEN: JCLLA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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最も普通の原発性成人悪性脳腫瘍である神経膠芽腫(GBM)は,一部は化学療法及び放射線耐性神経膠腫幹様細胞(GSC)により媒介される腫瘍再発による良くない予後と相関している。GSCの代謝的及びエピジェネティック状態は,より大きい解糖代謝と全体的低アセチル化を示すGSCである非GSC対応物とは異なる。しかし,治療的アプローチとしての酢酸塩補充の潜在的使用はほとんど注目されてこなかった。脳酢酸塩の一次貯蔵型であるN-アセチル-L-アスパラギン酸塩(NAA)とNAA触媒作用に関与する酵素アスパルトアシラーゼ(ASPA)はGBM腫瘍で有意に減少した。それがGSC増殖を増加させ,代替酢酸塩源を追跡することから,NAA補充が適切な治療的アプローチでないことを著者らは最近証明した。FDA認可食品添加物トリアセチン(グリセリルトリアセテート,GTA)がASPA変異による白質萎縮症であるCanavan病における酢酸塩補充療法に問題なく使われている。本研究では,GTAの六つの原発性GBM由来GSCの増殖と分化に対する効果を特性解析し,確立されているU87及びU251 GBM細胞系統,正常ヒト脳皮質星状細胞及びマウス神経幹細胞と比較した。GTAは確立GBM系統よりも大きくGSC増殖を減らした。さらに,GTAは前神経性GSCよりも,より攻撃的な間葉系GSCの成長をより大きく減らした。酢酸ナトリウムは用量依存的にGSC成長の減少を誘導したが,それも細胞生存能を低下させた。GTA媒介成長阻害は分化とは相関しないが,蛋白質アセチル化を増加させた。これらのデータは,GTA媒介酢酸塩補充がGSC成長を阻害する新しい治療戦略であることを示唆した。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
腫ようの化学・生化学・病理学  ,  腫ようの薬物療法  ,  細胞生理一般 

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