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J-GLOBAL ID:201502242125752619   整理番号:15A0584054

ヘシアンバエ幼虫は耐性ではなく感受性コムギにおいてポリアミンレベル増加を誘発する

Hessian fly larval feeding triggers enhanced polyamine levels in susceptible but not resistant wheat
著者 (10件):
資料名:
巻: 15  号: Jan  ページ: 15:3 (WEB ONLY)  発行年: 2015年01月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)はタマバエ科のメンバであり,世界中のコムギ(Triticum aestivum)の最も破壊的な害虫の一つである。幼虫によるコムギ植物短鎖は不適合(非病原性幼虫,耐性植物)または適合(病原性幼虫,感受性植物)相互作用のどちらかの結果となる。病原性幼虫は感受性コムギにおいて,胆嚢の内部表面に似た栄養組織の形成を誘導する。これらの栄養細胞は病原性ヘシアンバエ幼虫の発達を維持する蛋白質と糖の豊富な資源である。加えて,感受性コムギでは,幼虫はポリアミン生合成経路に入ることになる,オルニチンとアルギニンの生合成の前駆体であるプロリンとグルタミン酸を含むアミノ酸のレベルの有意な増加を誘発する。結果:ヘシアンバエ攻撃後に,感受性コムギでの転写産物存在度はポリアミン生合成に関与するいくつかの遺伝子について増加し,遊離ポリアミンとプトレシンとスペルミジンとスペルミンのより高いレベルを誘導した。昆虫プトレシン生合成における鍵となる酵素をコードする転写産物であるMdes-odc(オルニチンデカルボキシラーゼ)存在度の低下にもかかわらず,ポリアミンレベルにおける同時性の増加が発生した。対照的に耐性コムギと非病原性ヘシアンバエ幼虫はポリアミン生合成に関与する遺伝子の転写産物存在度または遊離ポリアミンレベルにおいて有意な変化を示さなかった。結論:本研究の主な知見は:(i)ポリアミンはいくつかの植物-病原体相互作用の防御に寄与するが,それらの産生は防御に寄与しないヘシアンバエ幼虫との相互作用時に感受性コムギで増加し,(ii)幼虫のポリアミン経路における律速のオルニチンデカルボキシラーゼ酵素をコードする転写産物の低存在のため,病原性幼虫で見いだされるポリアミン資源はコムギ由来であると考えられる。適合コムギ-ヘシアンバエ相互作用時の宿主ポリアミン生合成経路の活性化は,それら自身の成長と発達に必要な栄養を獲得するため感受性植物のポリアミン生合成マシナリを奪う病原性幼虫でのモデルと一致する。(翻訳著者抄録)
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分類 (5件):
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動物の生化学  ,  異種生物間相互作用  ,  麦  ,  昆虫・ダニによる植物被害  ,  植物の生化学 
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