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J-GLOBAL ID：201502242354701270   整理番号：15A0539668

高性能有機金属二次NLO発色団デザインのための,フェロセンに比しより強い電子ドナーとしての,多重デッカサンドイッチ錯体V_nBen_n+1(n=1,2,3):第一超分極率と二次元NLO特性で明らかになった層状効果

Multidecker Sandwich Complexes V_nBen_n+1 (n = 1, 2, 3) as Stronger Electron Donor Relative to Ferrocene for Designing High-Performance Organometallic Second-Order NLO Chromophores: Evident Layer Effect on the First Hyperpolarizability and Two-Dimensional NLO Character

著者 (3件)： WANG Shu-Jian (Nanjing Normal Univ., Nanjing, CHN) ,  WANG Yin-Feng (Jinggangshan Univ., Jiangxi, CHN) ,  CAI Chenxin (Nanjing Normal Univ., Nanjing, CHN)
資料名： Journal of Physical Chemistry C  (Journal of Physical Chemistry C)
巻： 119  号： 10  ページ： 5589-5595  発行年： 2015年03月12日 
JST資料番号： W1877A  ISSN： 1932-7447  CODEN： JPCCCK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 1951年のフェロセンFe(η⁵-C₅H₅)₂の発見以来,様々な金属と環状配位子の新規サンドイッチ様有機金属錯体の合成検討が行われてきた。著者らは,密度汎関数法理論により,D-π-A構造でのドナー基として,多重デッカサンドイッチπ-配位錯体V_nBz(Bz=ベンゼン)_n+1(n=1,2,3)を有する,五つの新しい有機金属二次非線形光学活性(NLO)分子を,デザインし,それらのNLO特性を詳細に検討した。第一超分極率での明白な層状効果が初めて分かり,層状数nによる第一超分極率の増強のエッセンスが示された。層状数が1から2或は3に増加すると,平行-x-金属配位子電荷移動(MLCT)(1以上の金属中心からアクセプタ-NO₂へ)と,垂直-x-MLCT(多重金属中心から多重C₆H₆配位子へ)遷移が,増強し,二次元NLO特性が現れた。層状数nの変化を伴う,対角β_xxx′,β_yyy′と非対角β_xxyの明らかな増加や,共役π-A系の位置で,このことが確かめられた。加えて,多重デッカサンドイッチ錯体V_nBen_n+1(n=1,2,3)での垂直-x-MLCT遷移は,β₀値に影響し得ることが初めて分かった。二次NLO有機金属分子をデザインする新しい可能性のある方法が,将来提唱されると思われる。

シソーラス用語： 密度汎関数法 ,  *超分極率 ,  *発色団 ,  *有機金属化合物 ,  *光学活性 ,  *フェロセン ,  *ドナー ,  *電子航法 ,  *錯体 ,  *バナジウム錯体 ,  *ラメラ ,  MLCT遷移 ,  芳香族炭化水素
準シソーラス用語： *DECCA ,  *サンドイッチ錯体 ,  *第一超分極率 ,  *電子ドナー ,  *非線形

分類 (3件)： 第4族,第5族元素の錯体  (CE01070U) ,  有機第4族・有機第5族元素化合物  (CF09054V) ,  非線形光学  (BD05000T)

物質索引 (1件)： ベンゼン

タイトルに関連する用語 (11件)： 高性能 ,  有機金属 ,  発色団 ,  デザイン ,  フェロセン ,  電子ドナー ,  多重 ,  デッカ ,  サンドイッチ錯体 ,  第一超分極率 ,  層状