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J-GLOBAL ID：201502242978748530   整理番号：15A0164438

蛇紋岩を混合した泥岩ずりからの自然由来ヒ素の汚染対策に関する実験的検討

著者 (2件)： 田本修一 (土木研 寒地土木研) ,  倉橋稔幸 (土木研 寒地土木研)
資料名： 寒地土木研究所月報  (土木研究所寒地土木研究所月報)
号： 740  ページ： 41-45  発行年： 2015年01月10日 
JST資料番号： G0057A  ISSN： 1881-0497  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 蛇紋岩を混合した泥岩ずりからの自然由来ヒ素の汚染対策に関する実験的検討を行った。土木工事に伴う掘削ずりの蛇紋岩にはブルーサイトと呼ばれる鉱物が含まれ,ブルーサイトはヒ素との吸着性が高いことから重金属汚染対策の材料として役立つ。そこで,トンネル工事で発生する蛇紋岩とヒ素を含む泥岩とを混合した屋外カラム試験を実施し,また乾湿繰り返しによる溶出試験を行って,ヒ素との吸着特性を調べた。その結果,以下が判明した。1)屋外カラム試験の結果,ヒ素を含む泥岩ずりに蛇紋岩を混合することで最大60%のヒ素溶出低減効果が確認された。2)乾湿繰り返しによる溶出試験の結果,蛇紋岩が混合された場合のヒ素溶出濃度は低い傾向を示し,蛇紋岩にヒ素吸着作用があることが示された。

シソーラス用語： トンネル工事 ,  土木工事 ,  掘削 ,  *ずり ,  *泥岩 ,  *ヒ素 ,  *蛇紋岩 ,  乾湿繰返し試験 ,  *溶出 ,  溶出試験【化学物質】
準シソーラス用語： カラム試験 ,  *汚染対策 ,  溶出量

分類 (3件)： ずり処理,支保工,覆工  (RC05040Y) ,  汚染原因物質一般  (SB05010P) ,  地質学一般  (DE01010H)

引用文献 (3件)：

• 森本和也、佐藤努、米田哲朗:ブルーサイト表面におけるオキシ陰イオンの錯形成反応、粘土科学、Vol.48、No.1、pp.9-17、2009.
• 横田公忠、矢田部龍一、八木則男、夕部雅丈:蛇紋岩地すべりの素因としての蛇紋岩の風化特性に関する検討、地すべり、Vol.36、No.2、pp.32-38、1999.
• 田本修一、倉橋稔幸、五十嵐敏文:蛇紋岩を混合した泥岩ズリからの自然由来ヒ素の汚染対策に関する考察、日本応用地質学会平成26年度研究発表会講演論文集、pp27-28、2014.

タイトルに関連する用語 (7件)： 蛇紋岩 ,  泥岩 ,  ずり ,  自然由来 ,  ヒ素 ,  汚染対策 ,  実験