抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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視覚障害者は晴眼者によるガイドヘルプによって特別な訓練なしで移動可能となるが,ガイドヘルプする人が技術をよく知らないと物などにぶつかったり,段差を踏み外してしまう。本論文では,著者らが以前に開発したインターネット上でガイドヘルプ技術を学習できるJavaプログラムの課題を示し,オープンソースのMoodleの利用を検討した。まず,1)静止画の切り替えによる誘導の様子の提示,2)各人のJava環境の設定での例外的な実行許可,3)全盲者からの利用要望が課題であり,従来の静止画を動画像に置き換えた。また,Moodleのレッスンページとしてガイドヘルプ学習機能を実装し,セキュリティに関する特別な設定変更の必要なく,文字の大きさを任意に変更したり,文字情報を音声で聞けるので「声がけ」の表示が適切なタイミングで可能になった。本コンテンツは誘導場面に関する映像を閲覧させた後で表示される問題に対し,選択肢の中から適切な解答を選択させ,不正解の場合には理由と間違えた問題を表示する。Moodleでは選択肢の順番を容易にランダムに並べ替えられる利点があり,正解が得られると補足説明と次の問題を表示し,最後の問題まで到達すると正解の誘導映像の続きを示す構成とした。