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J-GLOBAL ID:201502244539005079   整理番号:15A0175526

サプライチェーンリスクマネジメントの今 サプライチェーンリスクマネジメントに係る事例 日産自動車における取組み

著者 (1件):
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巻: 68  号:ページ: 18-25  発行年: 2015年02月15日 
JST資料番号: F0082A  ISSN: 0285-5070  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿では,日産自動車におけるサプライチェーンリスクマネジメントへの取組みについて紹介する。日産自動車においてリスク対策を全社的なレベルで本格的に取り組む一つの大きなきっかけになったのが地震対策であった。「持続性ある成長」を目指すのであれば,何があっても多少のことならば耐えられるよう,足腰をもっと鍛える必要があるとして,日産の最もクリティカルなリスクは何かを議論した。その結論は,日本における大規模地震,特に想定東海地震や関東大震災の再来であろうというものだった。そして,2007年の新潟中越沖地震の教訓をふまえて,単なる地震対策からBCP/BCMへステップアップした。また,社内だけでなく,サプライチェーンに関しても,重要度の高い1次サプライヤーに対して改善支援を行った。2010年からは,2次サプライヤーにまで改善支援を行った。その効果,2011年の東日本大震災やタイの洪水で功を奏し,被害を最小限に抑えることができた。この他にも,有効であった対策を2つ紹介する。一つ目は「クロス・ファンクショナル」である。これは,部品ごとに,開発・生産・購買の各機能が一つのチームを構成し,部品やサプライヤーの特性と状況を調査し,状況に応じた対応策の検討と実行とを即断即決で進めていくやり方である。各機能が常に最新の情報を共有し,それぞれの役割を同時並行で実行していくことで,迅速な対応を可能とした。二つ目は「クロス・リージョナル」である。需給バランスの不均衡な局面での最悪のシナリオは,各地域がお互いに疑心暗鬼になり,個別最適を求めて部品の取り合いになることである。これに対し,各地の生産管理や物流の担当者を本社に集め,状況を正しく理解したうえで本国と調整してもらうことにより,個別最適ではなく,全体最適を見据えた部品出荷の優先順位付けが可能となった。タイの洪水対応のときにこの方式を活用した結果,迅速な復旧につなげることができ,グローバルな生産・販売に与える影響をほぼ回避することができた。
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
物的流通  ,  品質管理一般  ,  安全管理  ,  自動車・自動車工業一般 

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