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J-GLOBAL ID：201502245488353677   整理番号：15A0397045

FRPの活用によって木の弱点をおぎなってねばり強い木造建築をつくろう

著者 (1件)： 松本慎也 (近畿大 工)
資料名： 建材試験情報  (JTCCM Journal)
巻： 51  号： 3  ページ： 4-9  発行年： 2015年03月01日 
JST資料番号： S0790A  ISSN： 0289-6028  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 木材の靭性に乏しい割裂破壊性状をFRPで補強することで,ねばり強い木造建築をつくる研究を紹介した。ガラス繊維やビニロン繊維に光硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシートを用いた。FRPの引張強度特性を把握するための試験方法・結果,FRPと木材の接着性能の評価,その接着力の耐久性(FRPの劣化特性)を調べるための屋外暴露試験方法と結果について述べた後,当研究で検討したFRPの特徴をまとめて示した。次に,木質構造において特に重要な接合部の強度特性について,上記FRPの鋼板挿入型ドリフトピン接合による木質ラーメン構造接合部への適用性につき検討した。FRPの施工方法として,工場作業と現場作業の2つに分けて,柱脚仕様(I型接合部),柱梁接合部・柱勝ち仕様(T型接合部),柱梁接合部・梁勝ち仕様(L型接合部)を提案し,これら接合部の強度特性調査のために実施した各試験体の接合部曲げ試験について結果と共に紹介した。各接合・FRPあり・なしでの,曲げモーメント-回転角関係を図で示し,FRPあり試験体で耐力が向上していることを示した。

シソーラス用語： *繊維強化プラスチック ,  直交異方性 ,  木材 ,  方向 ,  光架橋 ,  プリプレグ ,  *接合部 ,  *補強 ,  *機械的性質 ,  *強度 ,  曝露試験 ,  *試験 ,  ピン ,  ポリビニルアルコール繊維 ,  ガラス繊維 ,  *木構造
準シソーラス用語： *FRP【プラスチック】 ,  ドリフトピン ,  ビニロン繊維 ,  紫外線硬化型FRP ,  繊維方向

分類 (3件)： 木構造  (RA04020P) ,  建設材料試験  (RA06020D) ,  その他の建築部分  (RB03050S)

引用文献 (2件)：

• 社団法人日本コンクリート工学協会:コンクリート構造物の補強技術研究委員会報告書,2003.7
• 松本慎也,大久保孝昭,渡辺康明,紫外線硬化型FRPによる既存木造住宅の筋かい軸組要素の耐震補強 既存木造住宅の耐震補強工法の開発(その1),日本建築学会構造系論文集,第77巻,第672号,pp.221-230,2012.2

タイトルに関連する用語 (4件)： FRP ,  活用 ,  木 ,  木造建築