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J-GLOBAL ID：201502245914303135   整理番号：15A0543795

大質量星の形成領域の磁場によって調整される自己相似的な分裂

Self-similar fragmentation regulated by magnetic fields in a region forming massive stars

著者 (9件)： LI Hua-bai (Chinese Univ. Hong Kong, Hong Kong, CHN) ,  YUEN Ka Ho (Chinese Univ. Hong Kong, Hong Kong, CHN) ,  OTTO Frank (Chinese Univ. Hong Kong, Hong Kong, CHN) ,  LEUNG Po Kin (Chinese Univ. Hong Kong, Hong Kong, CHN) ,  SRIDHARAN T. K. (Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics, Massachusetts, USA) ,  ZHANG Qizhou (Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics, Massachusetts, USA) ,  LIU Hauyu (Academia Sinica Inst. of Astronomy and Astrophysics, Taipei, TWN) ,  TANG Ya-Wen (Academia Sinica Inst. of Astronomy and Astrophysics, Taipei, TWN) ,  QIU Keping (Nanjing Univ., Jiangsu, CHN)
資料名： Nature (London)  (Nature (London))
巻： 520  号： 7548  ページ： 518-521  発行年： 2015年04月23日 
JST資料番号： D0193B  ISSN： 0028-0836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ほとんどの分子雲はフィラメント状あるいは細長い形状をしている。低質量星(<太陽質量の8倍)を形成している分子雲の場合,力学的に優勢な分子雲間磁場(10~100パーセク)に沿った自己重力と乱流圧の競合によって,磁場に垂直あるいは平行に延びた分子雲が形成される。最近の研究では,0.1~0.01パーセクのスケールにおいて,大質量星(>太陽質量の8倍)を形成している分子雲のコア内部ではそうした磁場が力学的に重要であることも示唆されている。しかし,コアの磁場の形態が分子雲間物質から受け継がれているのか,分子雲の乱流に支配されているのかは明らかでなく,10~0.1パーセクのスケールでの分子雲の分裂に対する磁場の影響も分かっていない。本論文では,大質量星を形成している領域であるNGC6334を,100~0.01パーセクのスケールで偏光観測した結果から推測される磁場のマップについて報告する。NGC6334には若い星を形成している場所があり,そこでは,磁場は星のフィードバックによる影響を強くは受けず,磁場の方向は全スケール範囲にわたってそれほど変化しない。このことは,磁場が力学的に重要であることを意味している。磁場がそろっているので,自己相似的なガス分裂が生じ,全てのスケールで,磁場に対してほとんど垂直に延びたガス構造が存在する。ガスの延びた構造の多くには,端の近くに密度のピークがあり,対称的に磁場をピンチしている。磁場の強さは密度の0.4乗に比例し,磁場に沿った非等方的なガス収縮を示している。我々は,磁場がNGC6334の分子雲の分裂に重要な役割を担っていると結論付ける。Copyright Nature Publishing Group 2015

シソーラス用語： 星の形成 ,  *分子雲 ,  中心核 ,  銀河 ,  磁場 ,  偏光測定
準シソーラス用語： *NGC6334 ,  宇宙磁場 ,  磁場マップ ,  *大質量星形成領域 ,  分子雲コア ,  偏光観測

分類 (1件)： 星雲  (DB06000W)

タイトルに関連する用語 (5件)： 大質量星 ,  形成領域 ,  磁場 ,  自己 ,  相似