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J-GLOBAL ID：201502246528069671   整理番号：15A0561991

復旧した津波被災水田の畑利用時における土壌塩分の変動

著者 (5件)： 冠秀昭 (農研機構 東北農業研究セ) ,  関矢博幸 (農研機構 東北農業研究セ) ,  平直人 (Miyagi Prefecture Furukawa Agricultural Experiment Station, Miyagi, JPN) ,  千葉克己 (Miyagi Univ., Miyagi, JPN) ,  大谷隆二 (農研機構 東北農業研究セ)
資料名： 土壌の物理性  (Journal of the Japanese Society of Soil Physics)
号： 129  ページ： 23-29  発行年： 2015年03月20日 
JST資料番号： F0616A  ISSN： 0387-6012  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 津波被災水田の畑利用時の問題点とその対策を明らかにするため,除塩促進のための暗渠を施工し,その前後の土壌の塩分動態を電磁探査法により調査した。電磁探査法により測定した見かけの電気伝導度(ECa)と除塩作業の指標に用いられる固液比1:5水抽出法で測定されたEC1:5との間に相関関係がみられ,ECaによりEC1:5の評価ができることが示唆された。暗渠の新設により塩分が圃場外に排除されていることが確認され,除塩後の転換畑における地下排水の強化が畑作物の栽培に有効であることが明らかになった。除塩作業後に水田を畑として利用する場合には,播種直前に作土層のECを再確認すること,暗渠の新設等により地下排水機能を強化し降雨による除塩を促進することが必要である。(著者抄録)

シソーラス用語： *土壌塩類 ,  電磁法探査 ,  電気伝導率 ,  脱塩 ,  暗渠 ,  *転換畑 ,  排水 ,  津波 ,  *自然災害 ,  損害
準シソーラス用語： 暗渠排水 ,  除塩 ,  水田転換畑 ,  津波災害 ,  電気伝導度 ,  電磁探査 ,  土壌塩分

分類 (2件)： 土壌化学  (FB04040C) ,  自然災害  (FC04020J)

引用文献 (10件)：

• 安蘇政樹,石川吉廣,宮部志郎(2014):宮城県における農地復旧の取り組み.農業農村工学会東北支部第57回研究発表会講演要旨集,32-35.
• 星信幸,遊佐隆洋(2012):宮城県における津波による水田への影響と除塩.日本海水学会誌,66(2):74-78.
• 兼子健男,村川雅己,小財伸,身次幸二郎(2002):塩類が集積した水田の暗渠排水を利用した急速除塩技術.農業土木学会誌,70(7):611-614.
• 冠秀昭,大谷隆二,関矢博幸,千葉克己(2014):農業用トラクタで利用できる浅層暗渠施工器の開発と排水効果.農業農村工学会論文集,292:275-283.
• 久米崇,長野宇規,渡邉紹裕,三野徹(2003):電磁誘導法による均質土壌の塩分濃度測定法.農業土木学会論文集,227:105-111.

タイトルに関連する用語 (5件)： 復旧 ,  津波被災 ,  水田 ,  畑 ,  土壌塩分