抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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歴史的建造物の文献調査に基づき,日本における尺長の変遷を考察した。柱間が等間隔あるいは整数比関係,建築様式に応じて定まった配置,左右対称性など規則性を有する大型建造物について桁行・梁行の比率構成から尺長を求めた。例として法隆寺金堂,妙心寺法堂,鶴林寺太子堂・常行堂を挙げた。得た尺長を建築年代別に分類し平均値・標準偏差を示した。その結果,1)長尺化は奈良時代と平安時代の境目に急激に起きていること,2)寺院建築の再建には旧尺度系の残留が見られること,3)平安時代から長期に亘り尺長が全く変化せず,また地域的にも一様性が保たれ世界的に稀有であること,などの知見を得た。