抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,人間の手により行われる翻訳リペアサービスと翻訳文の書き換えサービスを機械翻訳連携サービスのサービスフローに連携させ,翻訳品質および作業コスト面において,この連携がどのような効果を及ぼすかを明らかにする。実験では,越英(ベトナム語-英語)翻訳サービスと英日翻訳サービスを連携させて知識伝達を行う翻訳サービスフローを想定し,このフローにおいて,英日翻訳サービスにおける入力文としての英文に対し,人間の手による前編集としての英日翻訳リペアサービスおよび後編集としての日日書き換えサービスを設定し,出力文の流暢さと正確さの比較を行った。その結果,後者の日日書き換えサービスは前編集としての翻訳リペアサービスを配置するのと比較して流暢な文章を得,コスト面では大幅に作業コストを削減でき,また同程度の意味を保持した文へ書き換えることができることが分かった。さらに,人間の手によるサービスには,その作業時間の長短において2つのタイプが存在し,作業時間の長さと作業後に得られる文の改善度合いにおいて,流暢さには相関がないが,正確さについては一定の相関が見られる可能性を示した。このことから,編集者の作業特性にあわせた翻訳サービスフロー中の作業内容の割当てや,作業コスト制御の観点から重視する品質に応じた適切な教示を編集者に与えることの有効性を導いた。(著者抄録)