抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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直接結合線形ポルフィリンアレイを合成し,アレイの長さに依存するそれらの光物理的性質を調べた。5,15-ジアリール亜鉛(II)ポルフィリンのAg(I)促進酸化カップリングが,非常に長いメソ-メソ-結合Zn(II)ポルフィリンアレイ(Zn)の調製に有効であることを証明した。各倍増ステップでの厳密な精製による段階的倍増戦略により前例のない方法で巨大あるが個別の線形アレイの調製が可能になった。大環状ポルフィリン輪は最終的なメソ-メソ結合分子内環化反応によっても合成された。この成功に不可欠であることは,Ag(I)促進酸化カップリングの高い反応性と高い位置選択性であった。同様に重要なことは,それらの垂直の結合した構造から生じる,それらの大きな分子量に関わらずZnの高い溶解性であった。この倍増戦略の別の利点は,反応物アレイがより大きくなるにつれて反応物と生成物間の分子量の大きな差であり,分取GPC-HPLCによるカップリング生成物の分離を可能にした。代替プロトコルとしてPd触媒鈴木-宮浦クロスカップリング反応が環状ポルフィリンアレイの合成に広く使用されてきた。この戦略は,メソフリーポルフィリンのイリジウム触媒ホウ素化によって調製されたβ-ホウ素化ポルフィリンから新規の線状と環状ポルフィリンアレイを与えた。興味深い例として,2,6-ピリジニレンスペーサによって二重に架橋した4種のポルフィリンから成るポルフィリンナノチューブを合成しC
60カプセル封じ能力を有することを明らかにした。励起子カップリング,有効エネルギーホッピング,コヒーレント長及びメソ-メソ-結合線状と環状ポルフィリンアレイの励起エネルギー移動を議論した。大ポルフィリンアレイのSTMとAFMの検出も示した。これらの研究が操作可能な有機分子の範囲を拡大し,ナノスケールとサブマイクロスケール機能性ポルフィリン材料の新たな領域への扉を開くと信じている。(翻訳著者抄録)