抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本文では,IMO/MEPC(海洋環境保護委員会)で審議されている船舶に対するNOx,SOxおよびPMの規制動向と2015年1月1日以降に指定海域で使用されている低硫黄燃料油および2020年以降もしくは2025年以降に使用される低硫黄燃料油の製造方法とその品質について解説する。低硫黄燃料油(2020以降の一般海域,0.5%以下)の製造方法は,1)低硫黄原油対応・留出油の混合,2)高硫黄原油の残さ油を脱硫する,3)残さ油を軽油(DMA)およびA重油相当(DMB)に分解して脱硫する等がある。1)低硫黄原油対応・留出油の混合の場合,供給面では,世界の原油タイブ別産出量の低硫黄原油の産出量は12%しか無く,原油の構成比を変えて対応するのは,困難である。2)高硫黄原油の残さ油を脱硫する場合,残さ油主体での製造は可能であるが,脱硫ボトムの硫黄分が0.5質量%以下の場合は,単体での製造となるが硫黄分が0.7質量%の場合は,硫黄分の少ないFCC LCO等の混合で硫黄分を下げることになり,混合性状は動粘度が100mm
2/s以下となり,動粘度が低くなる場合がある。3)残さ油の分解による低硫黄化のために軽油(DMA)およびA重油相当(DMB)を製造する方法としては,水素化分解装置やディレードコーカー等で分解・脱硫し軽油留分を調合して製造する。