抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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送電鉄塔や通信鉄塔など鉄塔類は高経年化を迎えるものが多く存在し,保守点検業務や補修対策を行うために昇降および高所作業の頻度が増しています。しかし,鉄塔類など地上高の高い構造物への昇降および高所作業では常に墜落災害の危険が伴います。近年は,安全に対する意識が高まり,これら鉄塔類への安全対策として墜落防止装置を常設することが多くなってきました。また,塗装工事など補修対策では仮設用の親綱式墜落防止装置などの安全対策が多く利用されるようになりました。しかし,従前においては,これらの墜落防止装置に対する規格等はなく,各メーカーの仕様に任されていた面があります。そこで,平成11年に改訂された「安全帯構造指針」の中で,安全帯関連器具として墜落を防止する器具の規格が制定されました。当該指針では,墜落防止装置はワイヤ・ナイロンロープ等をガイドとする「親綱式スライド」,アルミレール等をガイドとする「固定ガイド式スライド」,巻き取り部を有し頂部から吊り下げる安全ブロック等の「リトラクタ式墜落防止器具」に大別されています。本稿では,当該指針で規定されている墜落防止装置の概要を説明した上で,鉄塔に関連の深い親綱式スライドおよび固定ガイド式スライドの墜落防止装置について紹介します。(著者抄録)