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J-GLOBAL ID：201502250841418145   整理番号：15A0102976

鉄の産業を創った人々(4)ローバックとスミートン-スコットランドのキャロン製鉄所-

著者 (1件)： 鈴木雄一 (産学国際特許事務所)
資料名： 金属  (Materials Science & Technology)
巻： 85  号： 1  ページ： 72-80  発行年： 2015年01月01日 
JST資料番号： F0157A  ISSN： 0368-6337  CODEN： KNZKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ローバックは,ライデン大学で学位をとった医師で,バーミンガムで開業した。医療の合間に実験を続け,鉛室法として知られる硫酸の製造法を発明してスコットランドに工場を建て,硫酸の製造をはじめた。同時に,アルカリや陶器に事業を拡げ,炭鉱を買い求めた。製鉄の新技術に興味を持ち,製鉄所を建て,1760年からコークス法による高炉の操業を始めた。主力製品は大砲の鋳造であった。1765年に英国海軍に砲の納入契約を獲得した。ローバックは製鉄所の技術を上げるため多能技術者ジョン・スミートンを招いて指導を求めた。スミートンは,従来のフイゴに代わる鋳鉄シリンダー送風を実施して製鉄工場を革新した。その後,ローバックは,洪水による損失を回復できず,1773年に倒産した。1810年代にキャロン製鉄所は,ヨーロッパ一の製鉄所となった。本稿では,ローバックによる操業から2世紀以上にわたって続いたキャロン製鉄所の歴史と人物を年代順に見てゆく。

シソーラス用語： *鉄鋼業 ,  技術史 ,  *製鉄所 ,  *スコットランド ,  高炉 ,  コークス ,  大砲 ,  送風 ,  酸素富化送風 ,  技術革新 ,  蒸気機関

分類 (2件)： 鉄鋼製造一般  (WD01010X) ,  金属工学一般  (WA01010O)

タイトルに関連する用語 (5件)： 鉄 ,  産業 ,  バック ,  スコットランド ,  製鉄所