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J-GLOBAL ID:201502251224789205   整理番号:15A0341874

組織常在性マクロファージは卵黄嚢由来の赤血球骨髄系前駆細胞から生じる

Tissue-resident macrophages originate from yolk-sac-derived erythro-myeloid progenitors
著者 (11件):
資料名:
巻: 518  号: 7540  ページ: 547-551  発行年: 2015年02月26日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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大部分の造血系細胞は,成体の造血幹細胞(HSC)から再生するが,成体組織のマクロファージは,HSCとは独立に自己を維持することができる。これまで,in vitroでマクロファージに分化できる前駆細胞がHSC出現前の卵黄嚢で見つかっている。また,胎仔のマクロファージは,HSCに必要とされる転写因子Mybに依存することなく発生でき,成体組織で存続可能である。しかし,成体のマクロファージの起源と,HSCやHSC以外に由来すると思われる前駆細胞の質的・量的な寄与については,まだ不明である。本研究では,マウス成体の肝臓,脳,上皮,肺に存在する組織常在性マクロファージ(それぞれクッパー細胞,ミクログリア,ランゲルハンス細胞,肺胞マクロファージ)の大部分が,HSCとは異なるCsf1r+の赤血球骨髄系前駆細胞(erythro-myeloid progenitor;EMP)を生み出すTie2+(別名Tek)細胞経路から生じることを示す。EMPは胎生8.5日(E8.5)に卵黄嚢で発生し,E10.5よりも前に移動して発生期の胎仔の肝臓に定着し,少なくともE16.5までは胎仔の赤血球,マクロファージ,顆粒球,単球を産生する。その後,HSCに由来する細胞が,赤血球,顆粒球,単球を置換する。クッパー細胞,ミクログリア,ランゲルハンス細胞は,1歳齢のマウスではわずかに置換されているだけだが,一方で肺胞マクロファージは,加齢マウスで徐々に置換されていく。今回の運命マッピング実験から,胎仔肝臓での造血は,卵黄嚢EMP由来からHSC由来の順で起こることが分かり,卵黄嚢EMPが組織マクロファージの共通起源であることが明らかになった。Copyright Nature Publishing Group 2015
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分類 (1件):
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造血系 

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