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J-GLOBAL ID：201502251758532030   整理番号：15A0387980

離島系統における送水ポンプ消費電力制御による再生可能エネルギー電源短周期変動補償

Short-term power fluctuation compensation of variable renewables in island grids by use of waterworks pump power consumption control

著者 (8件)： 今中政輝 (東大) ,  島田夏樹 (東大) ,  佐々本英紀 (東大) ,  竹内悠 (東大) ,  馬場旬平 (東大) ,  島袋正則 (沖縄エネテック) ,  桃原千尋 (沖縄エネテック) ,  上江洲友麻 (沖縄エネテック)
資料名： 電気学会電力技術研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： PE-15  号： 9-13.16-24  ページ： 31-36  発行年： 2015年02月19日 
JST資料番号： F0788B  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 離島では主に内燃力発電により電力が供給され,大規模系統より燃料費が高くなる傾向がある。そのため離島への太陽光発電(PV)や風力発電(WT)の導入は二酸化炭素排出量だけでなく燃料費も削減できる可能性があり,注目されている。しかし大規模系統に連系されていない独立離島系統では,平滑化効果が,特に短周期の変動で働きにくいという問題が有る。また離島系統は慣性定数も小さいため,より短周期の電力不均衡でも系統周波数が変動する可能性がある。そうした中で,既存の負荷の消費電力制御による出力変動対策が注目されている。筆者らは,これまで離島でのWTやPVの変動抑制手段として,海水淡水化装置や送水システムの消費電力制御を提案してきた。本研究では,送水ポンプの基礎的な特性を紹介し,離島系統での送水ポンプの活用法について展望する。今回,離島での高速な再生可能エネルギー電源変動補償の例として,単機のPV出力電力を模擬した指令値に対する変動補償試験を行った。10分間のPV発電量データ列を用いて試験を行った結果,PVの変動に対して送水ポンプはわずかな遅れで追従していることが明らかになった。指令値と測定値の差はlkw未満におさまっている。この結果から,送水ポンプの消費電力制御はPV出力変動補償に有効である可能性が確認された。

シソーラス用語： エネルギー資源 ,  *系統運用 ,  *ポンプ ,  島 ,  周期変化 ,  *電力変動
準シソーラス用語： 再生可能エネルギー資源 ,  *送水ポンプ ,  *分散型電源系統運用 ,  *離島

分類 (1件)： 電力系統一般  (NB02000E)

引用文献 (29件)：

• Global Wind Energy Council:“Global Wind Statistics 2013”(2014)
• Y. Yasuda, J. Kondoh:“Evaluation on Flexibility in Japanese Grid for High Penetration of Variable Renewables”, Joint Technical Meeting on FTE and MES, IEE Japan, FTE-13-059・MES-13-015, ,pp.79-84 (2013) 安田陽・近藤潤次:「再生可能エネルギー大量導入のための日本の系統柔軟性評価」新エネルギー・環境、メタボリズム社会・環境システム合同研究会、FTE-13-059・MES-13-015,pp.79-84(2013)
• European Photovoltaic Industry Association:“Market Outlook 2013”(2014)
• 固定価格買取制度情報公開用ウェブサイト「平成 26 年 8 月末時点での状況 (平成 26 年 11 月 21 日更新)」http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html (2014 年 12 月 22 日に確認)
• エネルギー総合工学研究所 :「離島等独立系統における新エネルギー活用型電力供給システム安定化対策実用化可能性調査報告書」,IAE-051544 (2006)

タイトルに関連する用語 (8件)： 離島 ,  系統 ,  送水ポンプ ,  消費 ,  電力制御 ,  再生可能エネルギー ,  短周期 ,  変動補償