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J-GLOBAL ID：201502251801979353   整理番号：15A0484880

閉じ込めた界面活性剤をもつ高分子電解質複合体の安定性に及ぼす一価及び多価イオンの影響

Effects of monovalent and multivalent ions on the stability of a polyelectrolyte complex with entrapped surfactants

著者 (4件)： GAO Yan (Dep. of Chemical and Petroleum Engineering, Univ. of Kansas, 1530 West 15th Street, Lawrence, Kansas, 66045) ,  CHOWDHURY Monica Roy ,  LIANG Jenn-Tai ,  DHAR Prajnaparamita
資料名： Journal of Applied Polymer Science  (Journal of Applied Polymer Science)
巻： 132  号： 25  ページ： ROMBUNNO.42099  発行年： 2015年07月05日 
JST資料番号： C0467A  ISSN： 0021-8995  CODEN： JAPNAB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： この記事では著者らは閉じ込めた界面活性剤をもつ微細な正電荷高分子電解質複合体(PEC)の粒子サイズと安定性に及ぼす九つの異なる一価及び多価塩の影響を報告する。種々の塩濃度の関数としてこれらの高分子粒子の動的光散乱及びζ電位測定から,対イオン及び共イオンとも粒子サイズにおける濃度依存性の増加とζ電位における低下を引き起こすことを示した。著者らは粒子サイズが倍になるアニオン濃度と粒子の沈殿が起こらない最大アニオン濃度(C_a,max)はアニオンの価数についてべき乗則を示すことを見出した。さらに同じ価数でしかし異なる水和比のアニオンについてC_a,maxは次の順序すなわちNO₃ → Cl → HPO₄ ^2- > SO₄ ^2- > PO₄ ^3-で低下した。しかし共イオンが粒子相互作用に及ぼす相対的に小さな効果を有する硬いコロイドの場合とは違って,また共イオンは次の順序すなわちK⁺≒Na⁺>Ca²⁺>Mg²⁺>Al³⁺で著者らのPECの流体力学的半径が増加した。さらに著者らは閉じ込めた界面活性剤は多価イオンの悪影響から保護することを見出し,これによって一価及び多価イオンはPECの高分子電解質殻と相互作用することをはっきりさせた。この挙動は塩の添加が典型的に個々の成分と相互作用を引き起こす高分子電解質と界面活性剤成分を含む混合物に及ぼす塩の効果とは対照的であった。PECを含む種々の生体医学的及び技術的応用では生理食塩水環境を要求するため,著者らの研究は如何に小さなイオンが変化する塩分濃度を含む応用においてPECの安定性に影響を及ぼすかについての洞察を提供している。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *高分子電解質 ,  *界面活性剤 ,  複合体 ,  *安定性 ,  多価イオン ,  *アニオン ,  動的光散乱 ,  ζ電位 ,  粒径 ,  法則 ,  流体力学的半径 ,  濃度依存性 ,  相互作用 ,  自己集合
準シソーラス用語： べき乗則

分類 (1件)： 高分子溶液の物理的性質  (CG02013S)

タイトルに関連する用語 (4件)： 界面活性剤 ,  高分子電解質複合体 ,  安定性 ,  多価イオン