文献

J-GLOBAL ID：201502251998490237   整理番号：15A0225912

キレート化技術:資源管理と廃棄物最少化のために有望なグリーン手法

Chelation technology: a promising green approach for resource management and waste minimization

著者 (3件)： CHAUHAN Garima (Indian Inst. of Technol. Delhi, New Delhi, IND) ,  PANT K. K. (Indian Inst. of Technol. Delhi, New Delhi, IND) ,  NIGAM K. D. P. (Indian Inst. of Technol. Delhi, New Delhi, IND)
資料名： Environmental Science: Processes & Impacts  (Environmental Science: Processes & Impacts)
巻： 17  号： 1  ページ： 12-40  発行年： 2015年01月 
JST資料番号： W1160A  ISSN： 2050-7887  CODEN： ESPICZ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 工業プロセスから排出される重金属類の回収は,資源保護の観点からも環境汚染防止の観点からも重要である。本レビューでは,初めに金属抽出に用いられる従来の方法及び新しい手法を検討した。最近の研究の流れであるキレート化技術は,多様な金属汚染場所から金属を抽出するための技術開発を行える可能性を持っている。しかし,配位子と金属との相互作用の機構や金属-キレート錯体の形成による重金属の生物利用性の増大がもたらす生体毒性リスクについては,まだ文献には十分に説明されていない。そこで,キレート化技術に関するあらゆる側面について最新の総合的レビューを行った。本論文では,まず金属の抽出プロセスの理解を深めるために,金属-キレート錯体の形成に関するメカニズムと熱力学を明確にした。反応pH,キレート剤の濃度,反応温度と圧力,競合反応のような,種々のプロセスパラメータが錯体の形成と安定性に及ぼす影響を,キレート化効率の最適化の観点から詳しく検討した。最近注目されている汚染土壌の修復へのキレート化技術の適用においては錯体の安定性が重要である反面,キレート剤の生物的難分解性は環境上の問題をもたらす可能性がある。したがって,本レビューではバイオテクノロジー手法と計算機による分子シミュレーションを用いて配位子の分解を検討する方法を示した。最後に,キレート化の分野における最新の動向と技術の適用例をとりまとめ,汚染地からの金属抽出にキレート化技術を適用する様々な可能性も説明した。

シソーラス用語： 化学 ,  *環境科学 ,  *キレート化 ,  資源管理 ,  廃棄物管理 ,  金属錯体 ,  キレート化合物 ,  錯体生成 ,  毒性 ,  バイオテクノロジー ,  シミュレーション ,  文献展望 ,  *技術展望
準シソーラス用語： *環境化学 ,  分子シミュレーション

分類 (2件)： 環境工学一般  (SA01010K) ,  有機化学反応一般  (CF02010Q)

タイトルに関連する用語 (5件)： キレート化 ,  資源管理 ,  廃棄物 ,  グリーン ,  手法