抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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JR北海道は,全線区の中で地方交通線が占める割合が大きく踏切を制御する軌道回路の短絡不良が懸念される。踏切の安全確保は最優先事項と位置づけて各種取組を行っているが,ここでは,これまで実施してきた踏切無しゃ断事象防止の方法について紹介した。JR北海道の踏切保安装置は,平成26年12月末現在,第1種踏切1528か所,3種踏切74箇所である。列車検知方式には軌道回路(直流軌道回路,パルス軌道回路)および踏切制御子を採用している。また,その警報制御の方法には,リレーロジック,電子踏切およびこれらの組み合わせたものを採用している。過去10年間における踏切無しゃ断の事象を原因別に分類すると,レールのサビ等による不短絡が12件,ケーブルの絶縁不良3件,制御結線の不良4件,取扱い1件となっている。これらの原因を分析し,これまで行ってきた対策は,軌道回路式ではSR回路化,踏切バックアップ装置の新設,半自動制御の踏切ではFuR化(不短絡対策)等が主な内容である。本稿では,踏切Bu装置新設およびしゃ断かんの早期上昇対策を進めるにあたって,現状の設備上の制約から生じる技術的課題を解決してきた内容を述べた。