抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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種の豊富さに及ぼす帰化植物の影響は広く報告されているが,どのようにしてそのような影響が一般的であるかおよびそれらが在来種のものと異なるかどうかは不明なままである。今日まで,植物の豊富さに対する地理的起源の重要性を扱う在来および帰化種の十分広い範囲の影響を調べた研究はあまりにも少ない。どのようにして全ての植物種の豊富さとその分離された帰化および在来成分は,ニュージーランドのBanks半島を通じて115の帰化および146の在来植物種の豊度とともに変化するかを調べた。ナルモデルを用いて,各限局的種の豊度および種の豊富さ間の有意が偶然期待されるものより高頻度であるかどうかを試験した。生物多様性変化のドライバーまたは外部環境因子に応答するパッセンジャーとして帰化種が働くかどうかに関して,在来および帰化豊富さに対し見出された種豊度との関係での相異に関する調査が光を当てることができた。種豊度とともに在来および帰化豊富さの対照的傾向のため,全豊富さに対する有意関係はまれにしか見いだされなかった。在来と対照的に,在来豊富さとの高頻度負関係および帰化豊富さとの正相関を帰化種の豊度が明らかにした。豊富さの在来および帰化成分に対し見出された種豊度との関係は,草原および山林間で異なった。草原でのいくつかの帰化種に対し在来豊富さに及ぼす負影響に対する推定上の支持を見出したが,在来種豊富さが高いところで山林での類似負相関が帰化草本の遮光不耐性を反映するようであった。これらが共存している植物群落において,広範な帰化および在来種は異なる役割を演じていることを今回の解析が明らかにした。帰化および在来成分に対し種豊度との関係を別々に解析することは,帰化が植物群落変化における一次ドライバーまたは単なるパッセンジャーとして働いている可能性がある状況間の識別を助けることができた。本報告は,帰化種の根底にある生態学過程および潜在的生態系影響を決定するためのさらなる実験研究の設計における必須の第一段階である。Copyright 2015 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.