抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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風力発電のビジネスとしての可能性を考える上で欠かせないのが,風力発電の特徴を冷静に分析することであるが,それには,内部的な強みと弱み,及び外部環境から来る機会と脅威を分析するSWOT分析が便利である。外部のビジネス環境に目を向けると,絶好の機会と考えられるのが,再生エネの固定価格買取制度(FIT)である。FITにより,年間発電電力量が安定していれば,年間収入も安定して見積もることが可能になり,事業の予測可能性が高まる。現時点で風力発電ビジネスの成否を左右するのは,発電の質を高めることに集約される。風車のような巨大な駆動部を有する機械は,稼働に伴い劣化しやすい。鍵を握るのが,質の高いメインテナンスの実施であり,メインテナンスに要する費用は単なるコストではなく,長期的な投資となり得ることを考慮すべきである。適切なメインテナンスを実施し,故障の発生を最低限に抑えた機械は,長期間の運転が可能となる。風力発電のビジネスのコストは固定費が大部分を占め,そのほとんどが償却コストにあたる。償却期間を過ぎた風車は,償却コストが計上されないため,発電による収入がそのまま利益として計上され,累積キャッシュフローを大きく伸ばすことが可能となる。