抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,横浜の防火帯建築における空所の構成について報告した。先ず,研究の資料と方法に関し,2012年時点で現存した建物のうち,現地調査,航空写真などにより,建物敷地内に中庭,駐車場,路地,バックヤードなどの空地や,本体よりも低い棟の屋上テラスや屋根の上空に,防火帯建築に面したり囲まれた空所が含まれていることが確認できた59事例を資料としたこと等を報告した。次に,防火帯建築の本体空所の構成,隣接空所の構成について報告した。更に,本体空所と隣接空所の組合せによる防火帯建築の空所の構成について報告した。最後に,結として,一見画一的な街区型の建物に見える横浜の防火帯建築の空所が,周囲に隣接する建物や空所との関係によって,周囲から孤立した街区内の空所のような単純なものから,隣接する空所と連携しつつ周囲の道路ともつながる複雑な構成をもつものまで,多様な都市の外部空間を形成していること等を報告した。