抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1971年から2010年までの6月と7月の日降水データから九州地方周辺の梅雨の降水量の特徴と経年変動を調査した。長崎での梅雨の期間(6月~7月)の総降水量は2000年代(2001年~2010年)に有意に減少しており,主に6月には95%の信頼限界で有意に減少していた。大きく降水量が減少した領域は九州北西部に広がり,一方で九州南部では2000年代に降水が増加していた。局地的な降水量の対比は梅雨が成熟した6月後半に見られ,長崎においては,総降水量は減少したが,2000年代の6月後半には日降水量が50mm以上の”豪雨日”が出現した。このことは,梅雨前線の出現頻度が地表天気図上ではそれ以前とそれほど違わないながらも,子午線方向に豪雨域の拡がりを持つ梅雨前線の出現が少なかったのが,2000年代の特徴であることを示唆している。(翻訳著者抄録)