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J-GLOBAL ID：201502253495518447   整理番号：15A0304220

ここまでわかったイヌの行動

著者 (1件)： 荒田明香 (東大)
資料名： ヒトと動物の関係学会誌  (Japanese Journal of Human Animal Relations)
号： 39  ページ： 44-48  発行年： 2015年01月 
JST資料番号： L7899A  ISSN： 1341-8874  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イヌの家畜化について,イヌの祖先はオオカミで,15000年前にはすでに家畜化されており,イヌの性格はオオカミの幼齢期の性格をそのまま成体に持ち込んでいる幼形成熟である。家畜化のモデルとなっている実験的なギンギツネの研究について紹介した。イヌとヒトとの関連性に関して解説し,イヌには序列があるので「飼い主はイヌの上に立つべき」との考えがあったが,最近はこの考えは否定された。イヌが必要とすることは,動物福祉の分野で提唱される「5つの自由」,すなわち,「飢えや渇きからの自由」,「不快からの自由」,「苦痛・疾病・ケガからの自由」,「恐れや苦悩からの自由」,「生得的行動を発現する自由」である。イヌのコミュニケーション,イヌの社会的認知能力,につき解説し,イヌの問題行動につき解説した。「イヌには厳しい序列は存在しない」,「適切な環境を与えて,ボディランゲージを理解する必要がある」,「イヌの社会的認知能力が新たに示されている」ということを通して,問題行動の予防や治療を行えると思う。

シソーラス用語： *イヌ ,  環境順応 ,  *社会的行動障害 ,  *予防 ,  *治療法 ,  イヌ科 ,  成熟 ,  キツネ ,  順序 ,  動物福祉 ,  方式 ,  依存性 ,  能力 ,  言語 ,  動物行動 ,  環境
準シソーラス用語： オオカミ ,  ギンギツネ ,  コミュニケーション手段 ,  ボディランゲージ ,  ランゲージ ,  家畜化 ,  快適環境 ,  *治療 ,  社会的関係 ,  社会的認知能力 ,  順位序列 ,  認知能力 ,  *問題行動 ,  幼形成熟 ,  自由

分類 (2件)： 犬・猫  (FD06010P) ,  個生態学  (EE03020H)

タイトルに関連する用語 (2件)： イヌ ,  行動