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J-GLOBAL ID：201502254081357782   整理番号：15A0318424

激甚化する気象現象に係わる火山地域での豪雨災害などの特徴と課題

The Feature and Subject of Heavy Rain Disaster Concerning with Intense Weather Phenomenon in the Volcano Areas

著者 (1件)： 稲垣秀輝 (環境地質)
資料名： 応用地質  (Engineering Geology)
巻： 55  号： 6  ページ： 279-289  発行年： 2015年02月10日 
JST資料番号： G0269B  ISSN： 0286-7737  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 我国における火山地域の分布は,国土の1/4を占めている。この火山地域では,火山噴火災害の他,地震時や降雨時に土砂災害が発生しやすい。ここでは,火山地域の自然災害を概観し,その上で近年発生した6つの異常気象時の土砂災害についてまとめ,豪雨災時の斜面崩壊が,火山地域特有の地形・地質に基づく表層崩壊が主であり,特に浸食に弱い火山灰層は斜面に平行に堆積しており豪雨時に崩壊しやすいことを示す。また,規模の大きな災害としてはキャップロック型の崩壊がある。火山地域は,土地利用上林地になりやすく,表層崩壊が発生した場合には立木が流木となり,流木は下流域被害の増大や災害廃棄物処理の課題となる。最後に,激甚化する豪雨災害を対象とした火山地域での土地利用のあり方や法的制度のあり方等について論じた。(著者抄録)

シソーラス用語： *水害 ,  *土砂災害 ,  異常気象 ,  帽岩 ,  木材 ,  廃棄物 ,  *斜面崩壊 ,  豪雨 ,  火山
準シソーラス用語： 火山灰層 ,  *火山地域 ,  *豪雨災害 ,  災害廃棄物 ,  表層崩壊 ,  流木

分類 (3件)： 自然災害  (RA02030M) ,  一般,砂防工学  (RC12010B) ,  斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (16件)：

• 1) 産業技術総合研究所地質調査総合センター(2011):シームレス地質図(1/20万).
• 2) 須藤定久(2007):II.日本における各種岩石・地層の分布比率,平成18年度骨材資源調査報告書,61p.
• 3) 千木良雅弘(2014):近年の地震による急激な地すべりから学ぶもの,日本地すべり学会シンポジウム-大規模地震に備えた地すべり技術の展望-,pp.2-5.
• 4) 稲垣秀輝(1999):1998年台風4号による福島県白河地方での表層崩壊の特徴,応用地質,Vol.40,No.5,pp.306-315.
• 5) 稲垣秀輝(2002):根系層崩壊,土と基礎,Vol.50,No.5,pp.5-7.

タイトルに関連する用語 (4件)： 気象 ,  現象 ,  火山地域 ,  豪雨災害