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J-GLOBAL ID:201502254467248872   整理番号:15A0521917

常磁性緩和促進機能を有する固体NMRにより示される膜埋め込みレセプター部位におけるリガンド配向性

Ligand orientation in a membrane-embedded receptor site revealed by solid-state NMR with paramagnetic relaxation enhancement
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巻: 13  号:ページ: 2664-2668  発行年: 2015年03月07日 
JST資料番号: A0499C  ISSN: 1477-0520  CODEN: OBCRAK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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常磁性金属類のNMR緩和促進により,溶液中におけるプロテイン類の三次元構造への効果的な制約が得られるが,このアプローチは,最近,固体状態のプロテイン類を対象とした複数のNMR構造研究に利用されている。本論文において著者らは,Mn2+および交差分極マジック角スピニング(CP-MAS)固体NMRによる常磁性緩和促進(PRE)を利用して,膜埋め込みプロテインNa,K-ATPアーゼ(NKA)と強心ステロイド阻害剤との相互作用について調査した。本阻害剤は,強心配糖体ウアバインのジアセトニド誘導体であり,13Cでラベルされたアセトニド基をラムノース糖部分およびステロイド部分に有する([13C2]ODA)構造を有するが,親化合物に比較して,その効果は1/1000より少ない。NKA-ODA[13C2]複合体の13C CP-MAS固体NMRスペクトラムは,阻害剤の2つの13Cラベルに対応する特徴的シグナルを,膜埋め込みNKAのウアバイン部位に密接に結びつく場合に示すことがわかった。NKAに関する最近の結晶構造研究より,触媒的なα-サブユニットは,高親和性ウアバイン部位に近接する膜貫通型部位の単一Mn2+に結合することが示されている。本研究では,NKAとMn2+の錯体生成により,ラムノース基由来共鳴線の広がりが起こり,実質的にステロイドピーク以上の広がりとなることを見出し,この事実より,ラムノース基とMn2+部位との位置関係は,ステロイド基Mn2+部位との位置に比較して,より近接していることを示した。これらの観察結果は,コンピュータ分子ドッキングシミュレーションの結果と一致し,かつ,強心配糖体部位のウアバインの場合と比較して,ODAが,逆の配向性をとることとも矛盾しない。すなわち,修飾ラムノース基は,プロテインの膜貫通型の中心から離れるように配向する。本研究により,PREは,膜貫通型プロテイン類の結合ポケット内における,リガンド類の位置や配向性に関して,特色ある情報を与えることが示された。Copyright 2015 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
有機化合物のNMR  ,  ステロイド  ,  グリコシド,配糖体  ,  配位化合物一般 

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