抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,市民を基盤とする,エリアマネジメント組織のミッションがどのように持続しうるのかについて,市民理事のガバナンスに基づく特別目的政府という,変動に脆弱性をもちやすいPDA(公共開発機構)を基に検討した。CDCの議論から導出された「組織化/組織網」と「アドボカシー」を規準として,SCIDpda(シアトルインターナショナル地区公共開発機構)という公共開発機構をベンチマークとして検討した。尚,CDC,PDAを含むエリアマネジメント組織のミッションは,地域の市民とステークホルダーのダイナミックスの改善と活性化に基点をもつことから,「組織化/組織網」と「アドボカシー」の展開的実態が探られる必要がある。SCIDpdaに関する調査の結果,1)組織間の安定的な組織網が,根底的に市民の公共善とつながる事業と理念に資すること〔組織化/組織図〕,2)同機構の新たな経済開発手法たる「IDEAスペース」を通じて,ビジョニング手法と資金調達マッチングヘのコーディネートにより地区のビジネスパーソンと地区を活性化する,共感的触媒(empathecic catalyst)としての役割が見られること(「アドボカシー」),が確認された。これら二つの要素,安定的な諸組織間ネットワークの現成および地区関係者への「触媒」(資金調達マッチング)の二つが,他のエリアマネジメント組織を含めPDAのミッションの持続可能性に根幹的である。(著者抄録)