抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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メディカル分野へのシルク利用を指向したバイオマテリアルとしてのシルクの可能性について展望した。まず,”縫合糸としてのシルク”につき,歴史,市場規模,要求性能,生体反応性を説明した。次いで”シルクの安全性”につき,縫合糸としての使用実績,フィブロインスポンジ材料の感作性・皮膚一時刺激性試験・皮内反応試験・復帰突然変異試験・パッチテスト等を,”シルクの生体親和性”につき,直接シルク材料を細胞や動物組織と接触させた時の細胞や組織の応答等を説明した。次いで”シルクの加工”につき,水溶液化によるフィルム・パウダー・スポンジ・ゲル・樹脂・ナノファイバ形状化,不溶化処理・滅菌処理等を,”シルクの修飾”につき,血小板付着性の低減,抗血液凝固作用,抗血栓性,遺伝子組換えカイコによる抗体検査等の新たな利用の可能性を述べた。”シルクと再生医療”につき,フィブロインスポンジを利用した関節軟骨再生治療の紹介をした。