非ダイナミックデバイスを使用した確率共鳴受信機による雑音増強サブ閾値信号受信

TANAKA Hiroya; CHIGA Keita; YAMAZATO Takaya; TADOKORO Yukihiro; ARAI Shintaro

文献

J-GLOBAL ID：201502255646123221 整理番号：15A0543189

非ダイナミックデバイスを使用した確率共鳴受信機による雑音増強サブ閾値信号受信

Noise-Enhanced subthreshold signal reception by a stochastic resonance receiver using a non-dynamical device

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資料名：
巻： 6 号： 2 ページ： 303-312 (J-STAGE) 発行年： 2015年
JST資料番号： U0219A ISSN： 2185-4106 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

確率共鳴(SR)は,雑音がシステム応答を増強する場における興味ある現象である。雑音がシステム応答を増強するSRの興味ある現象,デバイス感度以下の弱信号の増強にもかかわらず,通信システムにおけるSR効果に注目する研究者はいなかった。本論文では,通信システムにおけるSR効果について議論した。受信信号強度が受信機感度より低い時の通信が確立できない問題を取り上げた。本研究の目的は,SR受信機のビットエラー率(BER)性能を評価し,通信システムのSR効果を明らかにすることである。SR効果を示す非ダイナミックデバイスを使用したSR受信機の解析法を提案した。数値結果は,SR効果がSR無しのシステムと比較してBERが改善できる事を示した。本稿の貢献は以下の2点である。第一の貢献は,非ダイナミックデバイスを使用したSR受信機のBERを解析的に導き出す事が出来たことである。第二の貢献は,シンボル当りのサンプル数,受信信号振幅,そして受信機感度が3つの重要なパラメータであることを示した点である。さらにSRシステムにより最大性能利得も導き出した。本研究ではプライマリ通信システムに視点を置いたが,この見識は他システムにも適用できる。(翻訳著者抄録)

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無線通信一般

引用文献 (15件)：

[1] R. Benzi, A. Sutera, and A. Vulpiani, “The mechanism of stochastic resonance,” Journal of Physics A: Mathematical and General, vol. 14, no. 11, pp. L453-L457, 1981.
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[5] F. Chapeau-Blondeau and D. Rousseau, “Noise-Enhanced performance for an optimal bayesian estimator,” IEEE Trans. Signal Process., vol. 52, no. 5, pp. 1327-1334, May 2004.

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