文献

J-GLOBAL ID：201502255829201825   整理番号：15A0734864

核膜孔複合体の中心チャネルゲーティングにおけるアロステリック制御

Allosteric Regulation in Gating the Central Channel of the Nuclear Pore Complex

著者 (2件)： KOH Junseock (Lab. of Cell Biology, Howard Hughes Medical Inst., The Rockefeller Univ., New York, NY 10065, USA) ,  BLOBEL Guenter (Lab. of Cell Biology, Howard Hughes Medical Inst., The Rockefeller Univ., New York, NY 10065, USA)
資料名： Cell (Cambridge, Mass.)  (Cell (Cambridge, Mass.))
巻： 161  号： 6  ページ： 1361-1373  発行年： 2015年06月04日 
JST資料番号： A0707B  ISSN： 0092-8674  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 核膜孔複合体(NPC)は,進化において細胞の最大で広範な機能を有する輸送チャネルとして出現した。NPCsにより調節される選択的輸送に対する現行のモデルは,輸送因子を結合するヌクレオポリンの内因性に変性した領域の特性に焦点を絞っている。対照的に構造領域は,輸送因子結合に影響することなく変性領域に対して静的なアンカー部位をもたらすと見做されている。本稿で著者らは,もう一つのチャネルヌクレオポリン(Nup54)および輸送因子(Kapβ1)による相互作用での,チャネルヌクレオポリン(Nup58)の構造領域とその隣接変性領域との間でのアロステリック結合を実証する。多重平衡解析は,Nup58変性領域とのKapβ1の多価性相互作用がNup54に関連した隣接構造領域を安定させ,これが配座平衡をホモオリゴマーからヘテロオリゴマーへシフトさせることを明らかにした。これらの結果とこれまでの結晶学的結果に基づき,輸送因子占有機能としての中心チャネルの収縮と拡張を説明するための,定量的フレームワークが確立された。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *タンパク質複合体 ,  *膜貫通タンパク質 ,  細胞内輸送 ,  細胞核 ,  タンパク質 ,  分子間相互作用 ,  タンパク質結合 ,  細胞生理 ,  *アロステリック効果 ,  結合部位 ,  *配座平衡 ,  立体配座
準シソーラス用語： Kapβ1蛋白質 ,  Nup54蛋白質 ,  Nup58蛋白質 ,  アロステリック部位 ,  核膜孔 ,  *核膜孔複合体 ,  蛋白質間相互作用

分類 (2件)： 細胞構成体一般  (EF03010Z) ,  分子構造  (EB03020Y)

タイトルに関連する用語 (4件)： 核膜孔複合体 ,  チャネル ,  ゲーティング ,  アロステリック制御