抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大規模無線トラフィックに対するユーザ需要の増大とともに,IEEE802.11に基づく無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)技術がユーザが持つ高速度要求に応えるために進化してきた。次世代WLAN標準規格であるIEEE802.11axは,メディアアクセス制御(MAC)および物理(PHY)層の標準化を始めた。IEEE802.11axは,2013年12月に承認される最新WLAN標準規格であるIEEE802.11acよりも少なくとも4倍,最大10倍のデータレートの増大を目的としている。インターネットにますます多くの装置が接続されるに従って,モノのインターネット(IoT)は,次世代ネットワークにおける標準になることが期待されている。極めて大きな制御オーバーヘッドの原因となる極めて小さなデータを同時に通常の形で生成することが膨大な数の装置に期待されているため,ネットワークは制御オーバーヘッドを削減するために慎重に設計される必要がある。本論文では,モノのインターネット(IoT)トラフィックのための高いデータレートおよびオーバーヘッド削減の要求を満たすために,次世代WLANにおけるIoTのための新しいダウンリンク集約型マルチユーザデータ配布方式を提案した。次世代WLANにおいてユーザスループットを向上させるためには,連続的および非連続的マルチチャネル配布が期待される技術であるため,マルチチャネルを用いたマルチユーザデータ配布はIoTトラフィックを考慮しながら設計することが可能になった。WLAN上でのIoT装置に対して大量の小規模データの配布が必要になるため,提案方式を用いてデータが集約可能になり,それにより制御オーバーヘッドの大部分の削減が可能になる。さらに提案方式では,IoT装置がそのデータを容易に同定できるようにするための電力効率の高い構造の提供も行う。(翻訳著者抄録)