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J-GLOBAL ID：201502256789748512   整理番号：15A0603882

デッキプレート進展き裂を対象とした鋼床版疲労耐久性に対する残留応力除去焼鈍の効果

著者 (4件)： 森猛 (法政大) ,  山本一貴 (法政大 大学院) ,  内田大介 (三井造船) ,  林暢彦 (宮地エンジニアリング)
資料名： 鋼構造論文集  (Steel Construction Engineering)
巻： 22  号： 85  ページ： 101-109  発行年： 2015年03月25日 
JST資料番号： L5269A  ISSN： 1880-9928  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鋼床版で生じるデッキ進展亀裂を対象とし,残留応力除去焼鈍による疲労耐久性向上効果について報告した。既報(同誌Vol.21,No.82,pp.29-38(2014))と同じ条件の試験体に残留応力除去焼鈍を行い,疲労試験に供した。疲労に伴う歪範囲の変化,破面によるデッキ進展亀裂の状況を詳細に考察した。すなわち,残留応力除去焼鈍によって引張応力が減少し,疲労強度が大幅に改善できることを確かめた。また,3次元弾性FEM解析を行い,デッキ上面から生じる疲労亀裂の深さと歪範囲の関係,デッキ上面の最大主応力の分布と溶接溶込み深さの関係について考察した。さらに,応力範囲と疲労寿命の関係を整理し,以下の結果を示した。1)残留応力除去焼鈍により疲労耐久性は大幅に向上した。2)デッキ上面から疲労亀裂が生じる場合,疲労耐久性はJSSCの疲労設計指針で評価できる。

シソーラス用語： *鋼床版 ,  *応力除去 ,  *疲れ強さ ,  残留応力 ,  焼なまし ,  疲れ試験 ,  歪分布 ,  破面検査 ,  弾性解析 ,  溶込 ,  主応力 ,  応力分布 ,  疲れ寿命 ,  *機械的性質 ,  *強度 ,  構造解析 ,  解析
準シソーラス用語： 疲れ亀裂 ,  焼鈍 ,  歪範囲

分類 (3件)： 金属材料  (HC05020S) ,  溶接設計,溶接構造物  (WC07140A) ,  金属構造  (RA04050W)

引用文献 (13件)：

• [1] 三木 千寿,菅沼 久忠,冨澤 雅幸,町田 文孝:鋼床版箱桁橋のデッキプレート近傍に発生した疲労損傷の原因,土木学会論文集,No.780,I-70,pp.57-69,2005.
• [2] 菊池孝雄,児玉孝喜,後藤和満:湘南大橋における鋼床版の疲労対策,鋼構造と橋に関するシンポジウム論文報告集,Vol. 10,pp.1-10,2007.
• [3] 小野秀一,平林泰明,下里哲弘,稲葉尚文,村野益巳,三木千壽:既設鋼床版の疲労性状と鋼繊維補強コンクリート敷設工法による疲労強度改善効果に関する研究,土木学会論文集A,Vol. 65,No. 2,pp.335-347,2009.
• [4] 土木学会:鋼床版の疲労2010年改訂版,丸善,2010.
• [5] 森猛,原田英明:鋼床版デッキプレート・横リブ・トラフリブ交差部の疲労試験と応力解析,土木学会論文集A1(構造・地震工学),Vol. 67,No. 1,pp.95-107,2011.

タイトルに関連する用語 (7件)： デッキ ,  進展 ,  き裂 ,  鋼床版 ,  疲労耐久性 ,  残留 ,  応力除去焼鈍