抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
淀川左岸線(1期)の特徴の一つとして,正蓮寺川工区における一級河川正蓮寺川の陸地化及び基盤造成,その後の道路トンネル構築が挙げられる。1級河川を大規模に陸地化する工事は他に例を見ない工事であり,課題も多く発生した。その中でも大きな課題は以下に述べる3点であった。1つ目は,正蓮寺川は陸地化の工事中であっても河川機能を保つ必要があったことである。そのため河川機能代替暗渠の構築や仮水路の設置,高潮対策用貯留域の確保が必要であった。2つ目は河床に厚く堆積した底質の処理である。軟弱な底質に対する所定の強度確保や悪臭の抑制,加えてPCBをはじめとする有害物質に汚染されていたことから汚染対策も必要であった。3つ目は横断橋梁の存在である。正蓮寺川には5つの横断橋が存在し,内4橋は左岸線及び河川機能代替暗渠等の函体に橋脚・基礎が抵触することとなったため,上部工を仮受して支障となる橋脚の撤去を行い,その後函体を構築する必要があった。本稿はこれら淀川左岸線(1期)の河川部における主な課題とその対応について,総括するものである。(著者抄録)