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J-GLOBAL ID：201502257259246245   整理番号：15A0531978

ナノチューブのゼーベック効果を自由自在に制御する

著者 (1件)： 柳和宏 (首都大学東京)
資料名： 応用物理  (JSAP International)
巻： 84  号： 4  ページ： 343-344  発行年： 2015年04月10日 
JST資料番号： F0252A  ISSN： 0369-8009  CODEN： OYBSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最近,熱電変換素子用の半導体材料としてカーボンナノチューブが注目されている。この材料を使うことによって柔軟性および伸縮性を持った素子の作製可能になる。その他に,電気二重層法と呼ばれる技術によって,電気伝導の型をP型にもN方にもすることが可能になった。半導体と電解質溶液との界面にはイオンと電荷が対になって存在する電気二重層が生じる。その厚みは数Å程度で,電気容量が大きくて高密度のキャリアを半導体表面に蓄積できる。そのために,近年,電気化学反応が起こらないイオン液体を使って電気二重層を作ることが開発され,そこからのキャリア注入によって炭層カーボンナノチューブ内の電気伝導の型やFermi準位の位置が制御できるようになった。これによって,Seebeck係数を自在に変えることができ,従って熱電素子の性能を高めることが可能になる。

シソーラス用語： *単層カーボンナノチューブ ,  輸送係数 ,  *熱電素子 ,  電気二重層 ,  イオン液体 ,  キャリア注入 ,  Fermi準位 ,  P型半導体 ,  N型半導体 ,  *熱電効果
準シソーラス用語： Seebeck係数 ,  電気伝導の型 ,  *熱電変換素子

分類 (2件)： 半導体結晶の電気伝導  (BM03043X) ,  熱電デバイス  (NC03090J)

タイトルに関連する用語 (2件)： ナノチューブ ,  ゼーベック効果