抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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標準模型を暗黒物質を含むように一般化するために,Dirac代数の元の三重テンソル積から成る代数に基づいて多スピノル場の理論を定式化した。多スピノル場のカイラルコンビネーションはスピン1/2の成分場をもつLorentz群の既約表現を作るが,それをクォークとレプトンの三つの通常のファミリーと追加の四番目のファミリーを表していると解釈した。通常の三つのファミリーのフェルミオンと相互作用する標準模型のゲージ場とHiggs場とは別に,四つ目のファミリーのフェルミオンだけと相互作用する追加のゲージ場とHiggs場の存在を仮定した。標準模型の場が我々の宇宙「可視セクター」を構成する一方で,四つ目のファミリーに関連する場は,暗黒物質を含むことのできる「暗黒セクター」を生成すると見なされる。この二つのセクターは可視場と暗黒Higgs場の間の双二次(bi-quadratic)相互作用を通してコミュニケーションするチャネルをもつ。共通のインフレーションフェーズを経験した後,この二つのセクターは再加熱期と熱史の弱結合パスをたどる。比較的広い星間分布をとる傾向のある暗黒物質のシナリオを提案し,暗黒物質の主要候補粒子の検出法を調べた。可視ボソンとHiggsボソンの重ね合わされた場の交換は可視セクター場と暗黒セクターの場の間の弱い反応過程を誘起するが,それは暗黒セクターを瞥見することを可能にする。(翻訳著者抄録)