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J-GLOBAL ID：201502257453804410   整理番号：15A0395390

ため池破堤による想定被害額の簡易評価手法

A Simplified Method for Estimating Costs of Damage due to Floods Arising from Earth-dam Breaches

著者 (4件)： 水間啓慈 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  西村伸一 (岡山大 大学院環境生命科学研究科) ,  柴田俊文 (岡山大 大学院環境生命科学研究科) ,  珠玖隆行 (岡山大 大学院環境生命科学研究科)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
号： 295  ページ： 39-46  発行年： 2015年02月25日 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地震や集中豪雨による農業用ため池の決壊は,下流域に大きな洪水を発生させ,農業水利施設の中で最も甚大な被害を生じさせる事象の一つである。このため,土地改良施設のリスクを評価しその機能を保全しようとする際に,ため池が決壊した場合の被害額を事前に想定することは非常に重要となる。一方,国が定める被害額算定手法は複雑であり,様々な資産データの収集・整理に多大な労力や時間を必要とする。そこで本研究では,ため池が決壊した場合の氾濫域における被害額を算定する簡易な手法を提案する。提案する手法は,対策を講ずる地区の選定時等に実際に適用できるよう容易に入手可能な資産データのみを用いることとした。3池の氾濫解析結果に提案する手法を適用し被害額を算定した。その結果,規定の方法と大差無く被害額を算定できたことから,提案する手法は有用との結論が得られた。(著者抄録)

シソーラス用語： *溜池 ,  *破壊 ,  *損害 ,  リスク評価 ,  方式 ,  流出解析
準シソーラス用語： 簡易評価手法 ,  *想定被害額 ,  *破堤 ,  氾濫解析 ,  比較手法

分類 (2件)： 農業土木  (FB02000W) ,  洪水対策  (RC12040I)

引用文献 (16件)：

• 福本昌人, 吉村亜希子, 島崎昌彦(2007):2004年の台風23号による香川県内のため池の決壊の実態, 近中四農研報, 6, 167-176.
• 堀 俊和(2005):農業用ため池の豪雨災害に関する研究, 農業工学研究所報告, 44, 139-247.
• 堀 俊和, 毛利栄征, 松島健一, 有吉 充(2010):豪雨リスクを考慮したため池のライフサイクルコスト算定手法と最適な豪雨対策の選定手法, 農業農村工学会論文集, 270, 57-67.
• 小林健一郎, 寶 馨, 中北英一(2010):全球気候モデル出力と洪水及び経済被害推定モデルを用いた中小河川の水害リスクの将来変動に関する研究, 河川技術論文集, 16, 495-500.
• 国土交通省国土政策局国土情報課(2009)(参照2014.2.19):国土数値情報ダウンロードサービス, (オンライン), 入手先<http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/>

タイトルに関連する用語 (6件)： ため池 ,  破堤 ,  想定 ,  被害 ,  簡易 ,  評価手法