抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2007年に,「21世紀の知識創造社会に向けた統計教育推進への要望」(山本拓他,2007)が発表され,学習指導要領の数学科の中で「資料の活用」と「データ分析」の単元が設定され,中・高等学校で数学の1つの項目として,統計的思考力の育成教育が始まった。今までの数学教育の中では理論に基づき,正解が1つの事象を扱ってきたが,統計的思考力の育成では,不確実な事象を扱い,正解を1つに決定せずに,それぞれの解に対して論理的説明を求めるような課題が扱われるようになった。一方,一般社会では,不確実性の事象を扱っている場合でも,それらのデータに基づき数学的理論を活用し,確率やリスク管理などの要素を取り入れ,1つの解として発表されている。統計的思考力の育成は統計リテラシーの教育であり,このような不確実性の事象の扱いを含め,基礎的な統計知識をもとに,情報をまとめ,分析し,バラツキや確率を考慮し,問題解決をしたり,論理的に説明したり,批判的考えができる力を育成することになる。本研究は,統計リテラシー教育のための教材の検討とその効果を検証するものである。(著者抄録)