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J-GLOBAL ID:201502258833001414   整理番号:15A0556920

スコットランドのルーイシアン片麻岩複合岩体からの複雑なジルコンについての,増分CA-ID-TIMS法を用いた高精度U-Pb年代測定

High-precision U-Pb dating of complex zircon from the Lewisian Gneiss Complex of Scotland using an incremental CA-ID-TIMS approach
著者 (3件):
資料名:
巻: 27  号:ページ: 1381-1391  発行年: 2015年06月 
JST資料番号: W2249A  ISSN: 1342-937X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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高精度同位体希釈熱イオン化質量分析(ID-TIMS)に先だって,ジルコンの単一粒子を焼きなまし部分的に溶融させるという新奇な手法について紹介した。この手法をルーイシアン片麻岩複合岩体からの複雑なジルコンに適用した。最大で6つの部分溶融を漸増する温度下で実施し,各ステップについて分析した。ID-TMS分析によって,最低温での部分溶融ステップを経た部分のジルコンにはPbの逸失が認められた。引き続くより高温での部分溶融ステップではより若いドメインからの一連の分析値が得られ,より内側ドメインからと思われるより古い成分との混合の形跡が認められた。特に,中央ブロック(Assynt)からの部分的に後退変成したグラニュライトトーナル岩片麻岩については,約2500Maと約2700Maの高度変成ジルコン年代が,約2860Maというプロトリス年代とともに得られた。これは,この地域の岩石が被った高度変成作用に2つの異なるエピソードがあることを明瞭に示している。約2700Maという年代は,始生代の地殻岩石からこれまで知られている最高圧変成作用の時期のうちの最小年代値である。高精度分析と組み合わせたこの疑似的部分溶解技術を用いて,単一粒子内における個々のPbの逸失と多重ステージに及ぶジルコンの成長もしくは同位体的リセットを,個々の207Pb/206Pb年代について0.1-0.2%(2σ)の誤差で検出可能である。この手法は,簡便な微小ビーム技術では単一粒子内の異なる年代値を分離することが出来ないU-Pbジルコン地質年代学との適合性が良い。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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年代測定  ,  変成岩 

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