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J-GLOBAL ID：201502260095646183   整理番号：15A0681056

サイザルアサパルプの加水分解のための触媒としてのシュウ酸

Oxalic acid as a catalyst for the hydrolysis of sisal pulp

著者 (3件)： LACERDA Talita M. (Macromolecular Materials and Lignocellulosic Fibers Group, Center for Sci. and Technol. of BioResources, Inst. of ...) ,  ZAMBON Marcia D. (Macromolecular Materials and Lignocellulosic Fibers Group, Center for Sci. and Technol. of BioResources, Inst. of ...) ,  FROLLINI Elisabete (Macromolecular Materials and Lignocellulosic Fibers Group, Center for Sci. and Technol. of BioResources, Inst. of ...)
資料名： Industrial Crops and Products  (Industrial Crops and Products)
巻： 71  ページ： 163-172  発行年： 2015年09月 
JST資料番号： W0732A  ISSN： 0926-6690  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 原油不足への懸念から,バイオマスからの化学物質やエネルギー製造のための原料の探索の必要性が生じている。最新の研究結果は,工業的なサイザルアサのクラフトパルプ加水分解時に出る未反応セルロース物質と液体の分析に関するものである。バイオマスの酸加水分解を取り巻く重要な特性は,反応を起こすためには培地中にプロトン発生源があれば良いだけなので,いろいろな酸が利用できる可能性があることである。本研究では,マルセル化処理前のサイザルアサパルプの酸加水分解を,0.4mol/Lシュウ酸を用い,処理温度を80~100°Cの範囲で変えて行い,反応培地から一定量の試料を採取した。そして,この液体試料の成分をHPLCで分析するとともに,未反応のパルプ(糖に変わっていないもの)についてSEM観察,平均分子量,結晶化度を測定し,繊維分析計で大きさ分布を調べた。また,Saemanが開発した動力学モデルを用いてサイザルアサパルプの酸加水分解のための活性化エネルギーを計算した。その結果,100°C,16時間処理すると,高濃度のグルコース(8g/L)が検出され,このときのセルロースの加水分解率は50.4%で,生のサイザルアサパルプの重量の22.3%に相当するグルコースが回収された。100°Cでの処理で糖に変わらなかったセルロースは,平均モル質量が約6000g/molと小さく,結晶化度が88%と高かった。本試験結果から,シュウ酸は,糖生産のためのセルロースの加水分解の触媒,あるいは酵素加水分解のような他の工程での繊維の前処理の触媒として有望であると考察された。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *リュウゼツラン属 ,  *パルプ ,  *加水分解 ,  *触媒 ,  セルロース ,  ヘキソース ,  アルドース ,  脂肪族カルボン酸 ,  ジカルボン酸
準シソーラス用語： *サイザルアサ

分類 (3件)： 木材化学  (FF05040V) ,  その他の触媒  (CB06123Z) ,  砂糖以外の糖  (FJ05020L)

物質索引 (2件)： グルコース ,  シュウ酸

タイトルに関連する用語 (5件)： サイザルアサ ,  パルプ ,  加水分解 ,  触媒 ,  シュウ酸