抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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圧力円筒の端部を閉じる設計方法の一つに,円筒形の胴や管の端部に直接ねじを切り,これで蓋やフランジを結合したりねじ栓をねじ込んだりする設計事例がある。この事例では,圧力円筒ねじ部のかみ合いにおいて不均等な荷重分布による応力集中の問題があり,疲労などの強度設計上この荷重分布を正確に知る必要がある。本報告は,圧力円筒ねじ端の設計指針に関して,更に適用範囲の拡大と補強する観点から,鋼製円筒ねじ部に対してねじ栓部が異種材料(黄銅)の場合について,圧力円筒ねじ端の荷重分布へ与える影響を調べ検討したものである。得られた結論は次の通りである。1)黄銅製ねじ栓の場合も鋼製のねじ栓と同様にかみ合いねじ部の荷重分布が修正Sopwithの計算式による理論値と分布傾向がほぼ一致する。2)最大分担荷重の位置はアンダーカット部から自由端側に1ビッチ程度変化し,その大きさは理論値及び鋼製ねじ栓の場合よりも約20%低下する。3)異種材料の噛み合いに於いて,黄銅製ねじ栓の場合は設計上安全側にあり,設計指針により適用可能である。