抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景:グローバルソフトウェア開発(GSD)における対面コミュニケーションの不足は重要な課題であり,効果的なコンピュータ介在型手法は物理的距離による効果を緩和する必要がある。ソーシャルソフトウェア(SoSo)によるコミュニケーションは,チーム調整をサポートし,地理的距離への対処に役立つ。しかし,ソフトウェアエンジニアリング文献において,グローバルに分散したソフトウェア開発チームの毎日の実践に関する分析や記述およびSoSoによるコミュニケーションの役割に関する研究のための適切な理論的フレームワークが不足している。目的:本稿では,グローバル分散型チームにおいて,コミュニケーションや実務が構築および維持される様子を分析するための理論的フレームワークを提案した。手法:提案フレームワークは,コミュニケーション分野と調整メカニズムに基づいている。そしてそれは,2つの定性的実証事例を通じてモチベートかつ展開されたものである。結果:調整メカニズムとコミュニケーション分野は,お互いを相互にサポートしている。特に,SoSoによるコミュニケーションは,分散チーム内の社会的プロトコルの創設,開発,および維持に関してチームメンバーをサポートする。ソフトウェアエンジニアリングのツールや手法は,プロジェクトを手元でサポートするために適応かつ採用される必要のある調整メカニズムのテンプレートを提供する。SoSoは必要なメタ作業のためのメディアとしての役割を果たす。提案した理論的フレームワークを用いて,既設の産業プロジェクトにおける実践および3つの学生チームにおいて実証中の実践を説明した。結論:本稿では,GSDにおける調整に関するSoSoによるコミュニケーションの役割を研究するための概念フレームワークを示した。このフレームワークの有用性は,SoSoの役割に関する実証的結果によって立証された。この理論的フレームワークは,SoSoの役割ばかりなく,GSDチームにおいてコミュニケーションおよび調整の手法が創設されて維持される様子も分析および説明することを目指す将来研究にとっても役立つ。Copyright 2015 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.